
最終更新日: 2026年8月21日
AirHost ブッキングエンジンへの GTM 導入は、管理画面の「Google Tag Manager ID」に GTM ID を入力して保存するだけで完了します。 GTM が発行する HTML コードを自分でページに貼る必要はありません。ただし、GA4 アカウントや GTM コンテナの作成、タグの設定そのものは Google 側としてご自身で作業していただくことになります。
「自社サイトからの予約って、結局そのうち何件がどこから来たの?」
「GTM って聞いたことはあるけど、予約サイトのどこに何を貼ればいいのか分からない…」
「施設が5つあるんだけど、施設ごとの予約数って分けて見られないの?」
OTA 経由の予約は管理画面で数えられるのに、自社の予約サイト(ブッキングエンジン)経由の予約だけは「なんとなく」で終わっている——これ、直接予約に力を入れ始めた施設さんで本当によく聞くお悩みなんです。
この記事では、AirHost ブッキングエンジンに GTM(Google タグ マネージャー)と GA4 を導入する手順を、どこまでが AirHost の設定で、どこからが Google 側の設定なのかをはっきり分けながら解説します。あわせて、施設ごとの予約を計測する hotel パラメータの使い方と、現在の仕様で計測できないことまで正直にお伝えします。2026年8月時点の公式ヘルプの内容にもとづいています。

AirHost 側の作業は「リスティング管理」→「Web サイト」→「Google Tag Manager ID」に GTM ID を入れて保存するだけ
GTM の HTML スニペットを貼る作業は不要。ID の入力だけで設定できる
GA4 アカウント・GTM コンテナの作成や操作は AirHost のサポート範囲外。Google 公式ヘルプを参照する
予約確定ページの URL に施設ID(hotel パラメータ)が付くので、施設別のコンバージョン計測ができる
予約完了時に GA4 へ purchase イベントが送信される。ただし予約金額・通貨・取引IDは連携されないため、GA4 の e コマースレポートに売上は表示されない
GTM(Google タグ マネージャー)とは?
Google アナリティクスや広告のタグ(計測用のコード)を、サイトのソースコードを触らずに一括で管理・配信できる無料ツールのこと。サイト側には「コンテナ」と呼ばれる入れ物をひとつ設置しておき、あとから管理画面上でタグを追加・変更していきます。AirHost ブッキングエンジンでは、この GTM ID を管理画面に入力するだけで導入できます。
OTA 経由の予約は、Airbnb や Booking.com の管理画面、そして AirHost の予約一覧で件数がはっきり分かります。ところが自社予約サイトになると、話が変わります。
予約が「何件入ったか」は PMS で分かるのに、「どこから来た人が予約したのか」が分からない。 ここが抜けていると、次のような判断がまるごとできなくなります。
広告費を月5万円かけて、予約は増えたのか
Instagram のプロフィールリンクから、実際に予約まで進んだ人はいるのか
5施設あるうち、どの施設のページが予約につながっているのか
つまり、計測は「集客の成績表」なんです。成績表がないまま広告費を足したり引いたりするのは、かなり心もとないですよね。
直接予約を増やす施策そのものについては、【2026年最新】民泊マーケティング攻略ガイドや【2026年最新】民泊集客攻略:OTA、SNS、差別化戦略を徹底解説でも解説しています。この記事は、その施策の効果を測る側の話だとお考えください。

最初につまずきやすいのがここです。GTM と GA4 は名前が似ていますが、役割はまったく違います。
覚え方はシンプルで、「GTM はタグの入れ物、GA4 は数字を集計する場所」です。
GTM(Google タグ マネージャー) | GA4(Google アナリティクス4) | |
役割 | 計測タグを管理・配信する | アクセスや予約のデータを集計・分析する |
何を見るもの? | 見るためのものではない(配信の仕組み) | 訪問数、流入元、予約完了数などのレポート |
AirHost での設定 | 管理画面に GTM ID を入力 | 管理画面に 測定 ID を入力 |
単体で使える? | 使えるが、GA4 などのタグを載せて初めて意味が出る | 使える(GTM なしでも計測できる) |
どんなときに必要? | 広告タグなど 複数のタグをまとめて管理 したいとき | アクセス解析をしたいとき( 必須 ) |
Google のタグ マネージャーの概要でも、GTM はタグを管理・デプロイするためのシステムだと説明されています。一方 GA4 側で必要になるのは、プロパティごとに発行される測定 IDです。
「GA4 だけ」でも計測は始められます。 ただし、広告のコンバージョンタグも入れたい、施設IDをデータレイヤー経由で送りたい、といった段階になると GTM があったほうが圧倒的にラクになります。AirHost の公式ヘルプでも、複数のタグ管理や広告連携を行う場合は GTM の利用が推奨されています。
AirHost 管理画面での作業に入る前に、次の4つが済んでいるかを確認してください。公式ヘルプが前提条件として挙げているものです。
# | 準備すること | どこでやる? | 参考 |
1 | AirHost ブッキングエンジンの設定が完了している | AirHost | |
2 | GA4 アカウントを作成し、ブッキングエンジンと連携している | Google → AirHost | |
3 | GTM のアカウントとコンテナを作成している | ||
4 | GTM 内で GA4 のタグを設定している |
GTM のコンテナを作るとき、コンテナ名にはドメイン名を入力します。作成が完了すると GTM-XXXXXX の形式で GTM ID が発行され、あわせて HTML コードも表示されます。
ここで大事なポイントがひとつ。この HTML コードは、AirHost ブッキングエンジンでは使いません。 GTM ID の入力だけで設定が完了する仕様になっているためです。「コードをどこに貼るんだろう?」と探し回る必要はありませんので、安心してくださいね。

準備が整ったら、いよいよ AirHost 側の作業です。といっても、入力する箇所は2つだけです。
Google アナリティクス4 で測定 ID を取得する
AirHost の「管理コンソール」→「ブッキングエンジン」を開く
「Web サイト設定」ページ右上の編集をクリック
画面下の「Google Analytics Id」に測定 ID を入力して保存
これで各ページにトラッキングコードが埋め込まれ、GA4 側へのデータ収集が始まります。
GTM の管理画面でアカウント・コンテナを作成し、GTM ID(GTM-XXXXXX)を取得する
AirHost ブッキングエンジンの管理画面から「リスティング管理」→「Web サイト」へ移動する
「Google Tag Manager ID」に GTM ID を入力して保存
以上です。拍子抜けするくらい短いのですが、AirHost 側でやることは本当にこれだけ。
設定の詳細は公式ヘルプ【ブッキングエンジン】エアホスト管理画面でGTMタグを設定する方法(2026年7月3日更新)と【ブッキングエンジン】Google アナリティクス4 との連携に掲載されています。
【2026年8月時点の注意】
公式ヘルプには「現状 Google タグ マネージャーとの連携は行なっていただけません」と案内する古い記事(2025年9月25日更新)も残っています。ですが、より新しい 2026年7月3日更新のヘルプ記事に GTM ID の設定手順が掲載されており、GA4 連携のヘルプでも GTM の利用が推奨されています。本記事は新しい情報にもとづいて解説しています。

ここが、実はいちばんつまずきやすいポイントです。公式ヘルプにも次のように明記されています。
Google アナリティクス / Google Tag Manager のアカウント作成や操作方法については、弊社サポート外となりますので、Google 側のヘルプページなどをご参照ください。
役割分担を表にすると、こうなります。
作業内容 | 担当 | サポート窓口 |
ブッキングエンジンの設定・不具合 | AirHost | AirHost サポート |
管理画面への測定 ID・GTM ID の入力 | AirHost (画面の場所や保存方法) | AirHost サポート |
予約確定ページへの
パラメータ付与 | AirHost (仕様として実装済み) | AirHost サポート |
GA4 アカウント・プロパティの作成 | ||
GTM アカウント・コンテナの作成 | ||
GTM 内でのタグ・トリガー・変数の設定 | ||
カスタムディメンションの作成 | ||
キーイベント(コンバージョン)の設定 | ||
Google 広告へのコンバージョン連携 |
ひとことで言えば、「ID を入れるところまでが AirHost、タグをどう組むかは Google」。ここを最初に理解しておくと、うまくいかないときに「どちらに聞けばいいか」で迷わなくなります。
hotel パラメータの使い方
複数施設を運営している方には、ここがいちばん実用的だと思います。
2025年3月13日のアップデートで、予約確定ページの URL に施設ID(hotel パラメータ)が追加されました。このパラメータを GA4 側で取得することで、施設ごとのコンバージョン追跡ができるようになります(別途設定が必要です)。
取得方法は2通りあります。
方法A:GA4 のみ | 方法B:GTM を使う | |
使うもの | GA4 の カスタムディメンション | GTM の 変数・データレイヤー |
手順の概要 | 「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」でページ URL をカスタムディメンションとして取得 | 施設ID(
)を変数として取得し、データレイヤー経由で GA4 に送信 |
難易度 | やさしい | やや専門的 |
向いている施設 | まず施設別の予約数を見たい | 複数のタグ管理や広告連携も行いたい (公式ヘルプの推奨) |
方法Aは GA4 の標準機能だけで完結するので、まず試すならこちらです。カスタムディメンションの考え方はGA4のカスタム ディメンションとカスタム指標についてにまとまっています。
方法Bを選ぶ場合は、GTM のウェブ用のユーザー定義変数タイプで URL のクエリパラメータを変数として取り出し、データレイヤーを通じて GA4 へ送る形になります。GTM を使うと施設ごとの予約数をより正確に計測でき、広告のコンバージョントラッキングにも活用できます。
ここは、正直にお伝えしておきたい部分です。期待して設定したのに「あれ、売上が出ない」となるのを防ぐために、先に知っておいてください。
ブッキングエンジンからの予約が完了すると、GA4 へ purchase イベントが送信されます。これにより、GA4 上で予約完了イベントの発生状況を確認できます。
ただし現在の GA4 連携は、ブッキングエンジン上のアクセス状況や予約完了などの「行動」を計測することが目的であり、次の e コマース用パラメータには対応していません。
パラメータ | 内容 | 現在の対応 |
| 予約・取引ID | ❌ 非対応 |
| 予約金額 | ❌ 非対応 |
| 通貨 | ❌ 非対応 |
| 施設・部屋タイプなどの商品情報 | ❌ 非対応 |
この結果、実務上は次のようになります。
GA4 の e コマースレポートには、購入数・購入による収益・施設/部屋タイプ別の購入情報は表示されません
予約件数や予約金額などの詳細は、AirHost PMS の予約一覧やレポートから確認します
Google 広告では、purchase イベントまたは予約完了ページを使って予約完了をコンバージョンとして計測できます。ただし予約金額や通貨は連携されないため、予約ごとの金額をコンバージョン値として使うことはできません
なお、GA4 における purchase イベントの本来の仕様(どんなパラメータを伴うか)は Google の推奨イベントやe コマースを測定するに定義されています。あわせて読むと、「何が送られていて、何が送られていないのか」がクリアになります。
覚えておきたいのは、「件数とルートは GA4、金額は PMS」という役割分担です。e コマース用パラメータへの対応は、今後の機能改善として検討されています。
設定したら、動いているかどうかを必ず確認しましょう。
確認には GA4 の DebugView が便利です。 実際に自分でテスト予約を進めてみて、予約完了時に purchase イベントが届いているかをリアルタイムで確認できます。使い方はDebugView でイベントをモニタリングするをご覧ください。
イベントが届いていることを確認できたら、次のステップです。
キーイベントに設定する — GA4 では重要なイベントを「キーイベント」として指定できます(キーイベントについて)
Google 広告と連携する — GA4 のキーイベントをもとに広告側のコンバージョンを作成できます(Google アナリティクスのキーイベントに基づいて Google 広告コンバージョンを作成する、Google 広告でアナリティクスのイベントからコンバージョンを作成する)
ここまで来ると、「広告費◯万円で予約◯件」という形で成果が見えるようになります。ただし前章のとおり、金額をコンバージョン値として渡すことはできない点だけは覚えておいてくださいね。

最後に、実務としてどう始めるかを整理します。
いきなり完璧を目指す必要はありません。おすすめは、この3段階です。
ステップ | やること | 得られるもの |
STEP1 | GA4 の測定 ID を入れる | 予約サイトの訪問数・流入元が見える |
STEP2 | GTM ID を入れる/
パラメータを取得する | 施設別の予約数が見える |
STEP3 | キーイベント化して広告と連携する | 広告費に対する予約成果が見える |
STEP1 だけでも、今の「なんとなく」からは確実に卒業できます。 まずは測定 ID を入れて、1か月データを溜めてみてください。
なお、ヨーロッパ圏のゲストが多い施設や、同意管理ツールを導入している場合は、GTM の同意モードのサポートもあわせて確認しておくと安心です。
そして、そもそもの前提として——計測は、自社予約サイトを持っていて初めて意味を持ちます。 OTA だけで運営していると、手数料は積み上がり、ゲストの情報も手元に残りません。
AirHost ブッキングエンジンは、PMS と在庫・料金がリアルタイムで連動する自社予約サイトです。GTM も GA4 も、ID を入力するだけで導入できるので、計測環境まで含めてすぐに立ち上げられますよ。
「うちの規模でも直接予約って増やせるの?」という段階のご相談でも大丈夫です。まずは気軽に聞いてみてください。
▶ AirHost ブッキングエンジンを見てみる
▶ エアホストに相談してみる(無料)
貼る必要はありません。AirHost ブッキングエンジンでは GTM ID の入力のみで設定が完了する仕様です。GTM のコンテナ作成時に HTML コードも表示されますが、こちらは使用しません。
いいえ。アクセス解析だけなら GA4 の測定 ID を入れるだけで始められます。GTM が必要になるのは、広告タグなど複数のタグをまとめて管理したい場合や、施設ID をデータレイヤー経由で送信したい場合です。公式ヘルプでも、複数タグの管理や広告連携を行う場合に GTM の利用が推奨されています。
見られません。現在の連携では value(予約金額)・currency(通貨)・transaction_id(取引ID)・items(商品情報)に対応していないため、GA4 の e コマースレポートに収益は表示されません。予約件数や金額は AirHost PMS の予約一覧・レポートからご確認ください。
予約確定ページの URL に付与される施設ID(hotel パラメータ)を GA4 側で取得します。GA4 のカスタムディメンションで取得する方法(GTM なし)と、GTM の変数・データレイヤー経由で送信する方法の2通りがあります。
管理画面での入力箇所やブッキングエンジンの設定については、AirHost サポートが対応します。 一方、Google アナリティクス・Google タグ マネージャーのアカウント作成や操作方法は公式にサポート範囲外とされているため、Google のヘルプページをご参照ください。
使えます。purchase イベントまたは予約完了ページを利用して、予約完了をコンバージョンとして計測できます。ただし予約金額・通貨が連携されないため、予約ごとの金額をコンバージョン値として利用することはできません。
AirHost ブッキングエンジンへの GTM 導入は、「リスティング管理」→「Web サイト」→「Google Tag Manager ID」に GTM ID を入れて保存するだけ。HTML コードを貼る作業は不要です。GA4 は「Web サイト設定」から測定 ID を入力します。
一方で、GA4 や GTM のアカウント作成・タグ設定は Google 側の作業で、AirHost のサポート範囲外です。この線引きを最初に押さえておくと、設定でつまずいたときに迷いません。
そして、いちばん大事なのがここ。予約完了時に purchase イベントは送信されますが、金額・通貨・取引IDは連携されません。 「件数とルートは GA4、金額は PMS」——この役割分担を前提に設計すれば、期待外れになることはありません。
まずは測定 ID を入れるところから。測れるようになって初めて、直接予約は「増やせるもの」に変わります。
あわせてチェックしておくといいですよ |
本記事は2026年8月時点の AirHost 公式ヘルプおよび Google 公式ドキュメントの内容にもとづいています。管理画面の名称・仕様および Google 側の画面構成は変更される場合があります。最新の対応状況は各公式ページをご確認ください。